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日本から世界へ。
日本人のクリエイティビティは世界で通用できる

重要なのは作品を生み出す前のコンセプトワークにある

United Code Limited
Creative Director
木浪 祐樹

― クライアントの多くが海外の企業という木浪さんですが、日本と海外での音楽家の立ち位置の違いを感じますか?

世界的に、「かつてないほど音楽家の価値や重要性を高めなければいけない時期」と僕は思っています。音楽家という仕事の収入や将来性という面では、世界的に難しいというのが総じて言えることでしょう。欧米では、音楽家がプロダクトやサービスのコンセプトレベルから関わることが多いです。なので僕は日本で「エクスペリエンスミュージックデザイン(体験音楽デザイン)」という考え方を広めていきたいです、これまでのポップソングなどの”歌が乗っている音楽”を主とした音楽家の役割を超えて、音楽コンサルタントなど他の職種とのボーダーラインを曖昧にして音楽家の価値を広げていきたいと思っています。

日本では「できあがったもの」を音楽と捉えることが多く、広義での音楽の価値を理解している経営者が少ないと思います。欧米でも、最近はちょっとしたツールがあればそれらしい音楽ができるし、クラウドソーシングも使われていますが、安さやうわべだけを求める会社は私たちは必要としていません。音楽の真価やプロセスを理解してくれるクライアントを選別することも必要になりますし、良いクライアントに恵まれない時は、クライアントを教育することも私たちの役割です。そうすることで、モチベーションはもとより、日本の音楽家としての価値もあがりますし、ひいては音楽界全体の地位向上にもつながります。

これは、音楽の売り方の問題なんです。音楽の外見だけが綺麗になれば良いのであれば整形手術のようにすぐにでもできますが、内面からの充実にはとても時間がかかりますし、そこで音楽家の真価が試されるのです。コンセプトレベルで勝負する音楽家は、幅広くマーケットを分析する統計やアンケートなどのサーベイだけでなく、対象を深く掘り下げるインタビュー等のリサーチの手法を取り入れたり、クライアントと共に音楽を作り上げていく過程、そしてインスピレーションの収集など、音楽を制作する前の部分に時間をかけています。日本の音楽家には、音楽の多角的な部分をぜひ売り物にしてほしいですね。みんながそうすることで、世間の音楽に対する認識も高まっていくはずです。

私たちはクライアントと一緒に案件の価値や意義、メッセージなどを見つけ出し、音楽のエッセンスとなるものを生み出す作業をします。その上で、その案件の本質を象徴化した長く愛されるアイデンティティミュージックデザインや、それに伴うミュージックデザインシステムを考えていきます。

クライアントから声がかかったときは、このような仕事の進め方をあらかじめ説明し、「価値の高いアウトプットを出すために、これだけのプロセスが必要です。だからこれだけの価格がかかります」ということを理解してもらった上で仕事を進めたいと思っています。